Second love 〜初恋の人に似てる君〜

□死の危険。
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美流をお姫様抱っこし、走るスクアーロ。その間も、美流の顔はどんどん青ざめていきます。



「う゛お゛ぉぃ!ルッスーリア!今すぐ美流を治療しろぉ!」


やっとの思いでアジトに戻ったスクアーロは、中に入るなり大声でそう叫びました。



「何?騒々しいわねぇ…って、あら大変!」


大声で名前を呼ばれて駆けつけたルッス―リアは、美流の様子に気づき、すぐさま匣を開匣しました。



「さ、よろしくねん♪」


ルッスーリアの晴孔雀…クーちゃんのおかげで、傷口はふさがったものの、顔色は悪いままでした。

騒ぎを聞いて駆けつけたベルとフランも心配そうに見ているしかできません。


何しろ、美流の血液型はRh−のO型。そうそういるものではないからです。




その場にいる全員が無言で美流を見つめる中、ルッスーリアが口を開きました。


「仕方ないわ。これは使いたくなかったけれど…。フラン、あなたが幻術で血を補ってあげて」

「…分かりましたー。やってみますー」









フランが幻術を使って数分後。


「あ…顔に赤みが戻ってきた」

みんながホッと息をついたとき、フランが言いました。


「まだ安心はできませんよー。何しろ、体内の血液の約1/5は幻術の血なんですからー」


その一言でみんなの不安が一気に膨らんだようでした。




「とにかく、今日は偽の血で拒絶反応が出ないか見るので、ミーが美流についていますからー」


そう言うと、フランは美流をお姫様抱っこして、部屋に連れて行きました。









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