白と黒の行く末

□二人の自由人
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「冗談じゃねぇ……こんなところでこのバカと一緒に死ぬなんざゴメンだからな」

「ひどい……僕はアユミさんの為なら、プラズマ団も完全に捻り出しますのに……」

「それはやめろ。つか捻り出す以前にたたきのめしただろうが」

 アユミが呆れてため息をついた。
 かつてイッシュで『ポケモンの解放』という名目で人からポケモンを奪っていたプラズマ団。
 もっとも、ゲーチスはそれを理由にポケモンを持たなくなった人々を支配しようとしたのが真の目的だが。
 そしてそれらの野望はアユミとルオン、そして彼らの仲間によって完全に破れ去ったのである。

「でも幹部たちは逃げちゃいましたよね? 悪い人ほどよく眠るとはこの事ですね〜」

「ついでにおまえも眠れ。永遠にな」

 冷たい声で言い放つアユミ。
 この程度ではルオンは何ともないけとね←

「幹部さんたちは意外と見つからないですね〜。さっさと見つけてイッシュ地方から旅立ちたいのに……」

「簡単に見つかったら警察も俺らを頼んでねぇって……」

「見つかったらお金を請求しましょうね♪ 一人辺り10万で」

「賞金首じゃねぇだろ、あいつらは」

 ルオンにとって金銭が最重要要素であることは知ってるが、アユミはそれでも呆れるしかなかった。
 幼なじみなのに、何故こうも違うのだろう。

 くいくいっ。

「……ん? どした、シャロンさん」

「ジャノ!」

 コートの裾を引っ張られたアユミは下を見ると、相棒のジャノビー――シャロンが小さな手で引っ張ってました。
 かわいらしい、アンド愛くるしいです←

『大丈夫です! ボクも一緒にいるです!』

 ぴょんぴょん跳ねながらアユミに訴えるシャロン。
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