虹の検事局・後編

□エピローグ(2P)
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〜仁菜の日記〜

2月7日

そんなわけで、私は御剣検事と付き合うことになった。

みんなが憧れている彼と付き合ってるなんて、
いまだにちょっと信じられない。
もちろん、検事局の中では内緒だ。
彼は、「知られても全くかまわない」と言うけど、
私は照れくさいし恥ずかしいし絶対いやだ。
私なんかと付き合ってることがバレたら、みんなガッカリするし、
女の子からモテなくなりますよと言ったら、
「意味がわからない」って、ちょっと怒ったみたいな顔をした。

喫茶とれびあんで、矢張さんを紹介された時はビックリした。
あの茶髪のヒトが、本当に親友だったなんて。
しかも小学校の時から。
矢張さんに「ケッコンしろ、ケッコンしろ」と何度も言われて、
彼は少し赤くなってた。
矢張さんは、私が御剣検事の初めての彼女って言ってたけど、
そんなことあるわけない。

もう1人紹介したい友人がいる、と言われてるけど、
その人にはまだ会っていない。
その人のことは、あまり教えてくれない。
彼には私がまだ知らない過去がたくさんある。
いつか話してくれるかもしれない。
でも、もしかしたら、これからもずっと
話してはくれないのかもしれない。

仕事では先輩として、すごーく頼りになる。
彼みたいな検事が憧れだ、って言うと、嬉しそうな顔をする。
だけど、私のやり方を見つけたほうがいいって教えられた。
私のロジックは彼には特別に感じるらしい。
いい意味だといいけどな。



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