text(虎兎)

□恋は嵐のように1
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静かな湖畔の様だった俺の心…。
一体何を欲してる?
落ち着かないんだよ。でかい嵐の中のボロい家にいるみたいだ。
いつ壊れるかと、ドキドキが止まらない。
恐怖心と好奇心。
怖いのは確かだけれど、増水した川を見に行きたいような衝動。


*10月某日とあるBARにて

この前までは違ってた。
何がって…。アイツだよ、俺の…。

仕事上のバディ。
最高のバディだ。
バディ再結成してもう10ヶ月くらい経つな。
俺の能力減退を感じさせないほどのアイツの最高のフォロー。
息もぴったりだし、互いに命を握っている相棒さ。
いーだろ。

かわいい後輩で、弟のように目が離せない。

逆だ?ああ、俺は頼りんなんねからなって、おい!!
そりゃ、バニーは器用だからな大概なんでもできるし、頼れる同僚でもあるな。

んでも、アイツは才もあるけどかなり努力家なんだぜ。半端なくな。

あ?知ってる?最近は俺より会う回数多いって、なんだよ、どこであってんだよ!!

だっ!!トレーニングでかよ、ま、まあ、そうだよな、アイツは仕事で空かない日以外は必ず行ってるもんなあ。

…うるせーな!!俺は毎日頑張りすぎると逆にダメなんだよ!!
は?つか、お前に言われたくねえ。やめろ、話がずれたじゃねえかよっ!!

だからだな…。
バニーは今までずっとつっぱって生きてきたんだし、そろそろ自分自身の人生のこと、もっと考えたっていいよな。
俺はよ、バニーの幸せを楓の幸せと同じくらい願っている。
同情?まあ、そうかもしれない。
でもそれだけじゃない。

すげえ、いいやつなんだ。基本には誰にでもな。

だろ?いろいろ気も利くしな。

何が言いたいって、、だからよ、今の現状は物凄く恵まれてて、最良で最高だってことだ。
ああ、いいことさ。

え、だからなんだって?
だから、最高の状態にいるのに、俺の心の中は台風状態なんだよ!

ますますわかんねえ!?
もういいよ、お前に言ったってなんの解決にもならねえよな。
いんだよ、求めてねえし。

怒んなよ。
こっからが肝なんだよ!
昨日、昨日だよ…

あ、ああ、わりぃ、思い出して…
頭は覗けねえ?
当たり前だろ、なんのnextだよ。
やなこというな。
もうすぐアイツの誕生日だろ?
なんだよ、余計なこと思い出して凹むなよ。
悪かったよ、巻き込んで!
今もだ?っだ!うるせーな、それとこれとは違うんだよ。

昨日、前みたいに、何か欲しいもんないか聞いたんだ。
まあ、ちょっとしつこかったかな。
そしたら、
『ないですよ。特に欲しくないです』
って、言うんだよな…
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