dream Nobel KurokonoBASUKE

□第9話
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非常に困った



何が困ったか?





廊下が女子によって通れない




よく見れば上級生も混じってる



んー、どうしよー


これじゃぁ先生に頼まれた資料取りに行けないよ


くそ!

やっぱり無理矢理にでも大輝引きずって来れば良かった


は!
もしやこれは私に対しての困難の道のり


ならばちょうせんしてやるぜ!


謎のテンションで私は女子の大群に突っ込んだ



が、




無理だった


突き返された



なんだろ、バスケでもこんなDFにはあったことないぞ


てか何か殺気感じるんですけど


怖!

女子の殺気怖!



『…やめようかな』




いや!ここで負けたら女が廃る



再度チャレンジ!








『…やっぱ無理だわ』





するといきなり女子の壁が開けて行く


え?なに?

いきなり何?

怖い怖い!ゴリラみたいな女子出てきたらどうしよ


ラスボス登場まで

3 2 1

とりあえず開けて行く女子の群れに混ざってみる


「あ!名無し2っち!」


『ぎゃー!ゴリラ女!、じゃない』

「ゴリラ女ってなんスか?」


『いや、こっちの話』


「何でここにいるんスか?」

『先生に資料取りに行くように頼まれた』

「取りに行かないんスか?」


『どこぞのデルモにより女子の壁が出来て前に進めなかった』

「…スンマセン」

『きーちゃんもミスディレ出来ればいーのに』

「ミスディレ?」

『こっちの話』


てか
女子の視線が痛いなう

穴あくよ私


「あ、じゃぁ俺行くッスわ」


『え、あ、うん またね』


「また、あ!クラス何組なんスか!」

『E組だよ』


「今度行くッス!」


『うん』



そう言うときーちゃんは女子の大群を
引き連れて言ってしまった


きーちゃんモテモテだな〜


流石現役デルモ


って早く資料取りに行かなきゃ
授業始まっちゃうよ


とりあえず資料室に入る


確か棚にある段ボールって言ってたな

段ボール

段ボール

棚にある段ボール


あ!発見!!

発見しましたよ!隊長!!


『…ってか高いわ!!』



え、何


何で私に頼んだ


段ボールに手を伸ばす


『はい、とどかなーい』


帰ろうかな、いやでも皆困るよな

でも届かない

椅子に乗ったら届くかな?


いやしかし、


『この椅子はちょいと危険な香りが、』


木製だし、手で押してみるとギシギシなってるんですけど

『いやーこれはバキッていくパターンだよ』



でも、なぁ
やってみるだけやってみようかな


ギシッ


ギシ


…………


お、いけた


資料を無事に取ることが出来ましたっと

段ボールを掴んだ瞬間

ガラッ!

「おい 手伝いに来たぞ」

いきなり開いたドアと声に驚いて



『うぎゃぁッ!』ギシッ!

椅子から悲鳴が聞こえたと同時に
椅子から崩れる私

死んだ

私死んだ、衝撃に備えて目をつぶる





………あれ、生きてる?




「バーカ危ねぇだろ」


『だ、大輝?私生きてる?』

「おー生きてる生きてる」


………あれ?

そういえば私何で生きてるの?

痛くないし



そこで今の現状に気付く

椅子から後ろに段ボールごと崩れた私を
大輝が後ろから抱き止めてくれていたのだ


『大輝助けてくれたの?』

「怪我ねーか?」


『大輝のお陰で無傷』

それを聞いて大輝は私から段ボールを奪うと
出口に歩いていった


「オラ、早く戻らねーとチャイム鳴るぜ?」

『私持つ』

「あ?いーよ」

『いーや私が持つ!』

「…結構頑固だよな」


そう言うと大輝は私に段ボールを預けた、が


『うっ、……く、ぬ』


「はい、交代」

ひょいっと私からまた段ボールを奪う


『……』

「拗ねんなよ」


『別に拗ねてません』


「へーへーわかりましたよ」


隣を歩く大輝をチラッと見上げる

最初は手伝うとかダリーとか言いながら
来なかった癖にやっぱり手伝いに来てくれた大輝

なんだかんだ優しいんだよな大輝は


『ありがとね』


「あ?」


『手伝ってくれて』

「おーお礼はアイスでいーぜ」

『…ちゃっかりしてんな〜』

「まあな」

『…あと』

「?」

『助けてくれてありがと』

「別に当たり前だろ」

『…大輝って本当はモテるよね!』

「…どーゆー意味だよ、」


『大輝って俺様だけど本当は優しいんだよね』


「…うるせー//」


『…ハイハイ、あ!チャイム鳴る!走るよ大輝!』


「俺段ボール持ってんだけど」


『トレーニングだと思えばいい』


「無茶苦茶だな」



そのあとギリギリ授業に間に合いました
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