dream Nobel KurokonoBASUKE

□第10話
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今日は久しぶりの休日



部活は休み



暇なんです




暇なときは修ちゃんの家に遊びに行くのが当たり前だったんだけど

修ちゃんは出掛けていて居なかった
遊びにいけない



というわけで


出掛けることにした



商店街辺りでもブラブラしようかな



家着でいいかとそのまま玄関で靴をはいていると



「あら?どこいくの?」


『暇だからその辺ブラブラしてくる』

「…その格好で?」

『うん』

「ジャージにTシャツって、アンタ友達に会ったらどうすんの」

『ヤッホーって挨拶する』

「聞いた私がバカだったわ」

『んじゃ、いってきまーす』

ガシッ

「いつ運命の出逢いがあるかわかんないのよ!」

『意味わかんないこと言わないでよ』

「さぁ着替えるわよ!」


『えー、』



数分後



「完璧だわ」

『じゃーいってきまーす』

「気をつけてね」

『うん』




何だかんだで着替えさせられました


今はお母さん好みのほんのりピンク色のワンピース

膝上の可愛らしいワンピースで

靴も可愛らしいパンプスだ


お母さん


ただの散歩だよ?


とりあえず商店街辺りに進むことにしました



散歩するのは久しぶりだな



風が気持ちいい




商店街に入り本屋の前を通りかかって
ある人物を発見した



『てっちゃーん!』

「!名無し2さん」

『ヤッホー』


「名無し2さんお出かけですか?」


『ただの散歩だよ』


「そうなんですか」


『てっちゃんは?』


「僕も散歩してて本屋の前を通りかかっただけです」


『てっちゃんも散歩か!一緒だね』


「名無し2さんこのあと暇ですか」


『うん暇』


「じゃぁ一緒に散歩しませんか?」


『喜んで!』


というわけでてっちゃんと2人で散歩し始めた

行き先は決めていない


「最初見たときから言おうと思ってたんですが」


『?』


「今日の名無し2さん可愛いです
私服姿初めて見ました」


『今日は可愛い服着てるから』


「名無し2さんはいつも可愛いですよ」


『てっちゃんお世辞ありがと』


「お世辞じゃありませんよ」


『あ!てっちゃんあれ見て!』


「、(やっぱり鈍感です)」


『てっちゃん聞いてる?』


「はい何を見つけたんですか?」


『移動式クレープ屋さん!』


そこには車で移動しながらクレープを売る女子には有名なクレープ屋


派手な車体で女子が回りに沢山いる


「食べますか?」


『うん!私チョコバナナがいーな』


「僕も同じので」

クレープを買い近くのベンチに2人で座る

最初注文したときてっちゃんがスルーされたのは
面白かったな


黒子side


『いっただきまーす!』


「いただきます」


『あ!真ちゃん!』


チョコバナナを食べようとした瞬間
名無し2さんは指を指していった


クレープ屋の前でクレープ片手に何やら悩んでいるように
百面相している緑間君

不審すぎます

いつの間にか緑間君のところまで駆け寄っている名無し2さん

僕も急いで駆け寄っていく



『真ちゃん?』


「名無し2」

「僕もいます」

『真ちゃんもクレープ食べてるの?何味?』


「黒子もいたのか、相変わらず影が薄い奴だな
俺はチョコバナナなのだよ」


『意外すぎるのだよ』

「マネをするな、」


「でも本当に意外です。クレープ好きなんですか?」


「今日のラッキーアイテムなのだよ」

「…そうですか」


『ラッキーアイテムって食べてもいーんだ』

「いやラッキーアイテムはチョコバナナクレープではないのだよ」

『?』

「?」

「ラッキーアイテムはこのクレープ屋のチョコバナナクレープについてくるスプーンだ」


「持ってるじゃないですかスプーン」

『ハート型可愛いね』

「俺が欲しいのは星型だ」


このクレープ屋さんのクレープについてくるスプーンは
種類によってデザインが異なるらしく


持ち手の先端部分がハート型だったり月型だったりする、らしいです
緑間君曰


『チョコバナナは星型なんじゃないの?』


「定員に聞いたんだが星型はついさっきなくなったらしいのだよ」

「そういえば僕のもハート型です」

『あ、私の星型だ』


どうやら名無し2さんが星型スプーンを最後に手に入れた
ラッキーガールだったみたいです

「なんだとっ!」


ガバッと名無し2さんに詰め寄る緑間君

気迫ですぎですよ


『交換する?私ハート型がいい』


「いいのか!?」


「良かったですね」


緑間君は無事に星型スプーンを手に入れて
嬉しそうに?していると思います



『チョコバナナ美味しいのだよ』


「たまには悪くないのだよ」


「美味しいです」


「ところで何故名無し2と黒子がいるのだよ」


『たまたま会った』


「散歩してます2人で」


無駄に2人での所を強調して言えば
緑間君は眉間を寄せた分かりやすいです



「俺も付き合うのだよ いいか?」


『真ちゃんも一緒に散歩だね!喜んで!』

「僕もいいでs「名無し2ちーん」


ぎゅーっ


僕の声を遮ったのは紫原君でした

最近紫原君は名無し2さんを見つけると
決まって後ろから抱き締める

僕から見れば妖精と戯れる少女
という構図ですね



『あっくん!』


「あらー?黒ちんとミドチンもいたんだ」


「最初からいましたよ」


『あっくんは何してんの?』

「クレープ屋さんにきたのー」


「残念だがクレープ屋ならもう行ったぞ」


「えー!!マジでー!!」


「マジです」


相当楽しみにしていたのか紫原君は落胆した様子

とりあえず名無し2さんに寄り掛かるのやめてください


『私の食べる?』


「ほんとー!?」


「「!!」」


『チョコバナナだけど』

「俺もチョコバナナ大好き」


2人でドンドン話進めてますけど、
名無し2さんのクレープを食べるってことは

間接キスですよ?

それに気づいているのは僕と緑間君だけらしい


「いただきま〜す」

『どーぞ』

後ろから抱き締めたままクレープを食べた紫原君

「もぐもぐ」

『美味しい?』

「ちょー美味しい」

『良かったねー』


なんですか?

このカレカノみたいな空気は、

とりあえず2人の会話に乱入しましょう

横で放心中の緑間君はスルーします


「クレープ食べれて良かったですね」


「うん!ちょー美味しかったよー」


『あっくん本当にお菓子好きだね』


「えー?名無し2ちんも同じくらい好きだよ」


「僕も名無し2さんの事好きです」


『私も2人の事好きー』


多分 というか絶対意味違います

紫原君が恋愛感情で好きなのかはわかりませんが


「てか3人で何してんのー?」


「散歩です」


『あっくんも行く?』


「名無し2ちんいるから行く〜」


「…」


「黒子オーラが黒いぞ」



いつの間にか帰ってきた緑間君が話しかけてきた


黒いオーラが出ていたらしいです



でも仕方ないです


2人で散歩できると思っていたらドンドン増えるんですから


何だかまだ増える気がします


黒子side end
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