我等最強!
□仮入部
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四月八日。立海大付属高等学校。
男女混合テニス部では、入部希望者が2・3年生と対面していた。
「1年生は三十人か。多すぎる気もするんだが。」
「気もするではなく間違いなく多い。精羅、どうする?」
黒帽子の質問に糸目が答えた。大柄な二人がいるだけで、威圧感がハンパない。
「う〜ん・・・。とりあえず、女子は全国試験を受けないといけないしね。仮入部期間は全員やるよ。平部員と同じでいいかな?」
「それは無理だろう。(一人を除いて)アップだけでも練習が終わってしまう。」
「えー。つまんないの。」
藍色の髪にヘアバンドをした女子、精羅は口をとがらせて言った。
「先輩方、どうします?」
「俺たちに聞くな。部長はお前だろう、幸村。」
「はーい。じゃあ柳、適当に考えておいてね。」
「ああ。」
糸目の柳はそう答えると、部室に入ってしまった。
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