我等最強!

□正式入部
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俺は今、寮の固定電話の前にいた。


普通に電話をかければいいんだけど、俺のプライドというか・・・・その・・・。
とにかく、なかなかかけられない。

















うー・・・。明日でもいいかな・・・・。
でも心配性だからなー。逆にかかってきたらみんなに迷惑だよな・・・。















ええい!
こうなったらヤケクソだ!




Prr・・・・


『もしもし?』
「もしもし、姉さん?」
『裕太!めずらしいね、電話かけてくるなんて。』
「入寮したこと伝えようと思って。母さんと姉貴は?」
『母さんは今日から父さんのとこ。姉さんは彼氏と旅行だって。家には僕一人だよ。』



電話するタイミング間違えた。
せめて留守電で入れておいた方がよかった。



『で?テニス部には入部したの?』
「当たり前だろ。なんのためにルドルフにいると思ってるんだよ。」
『じゃあ、都大会で会えるかな。レギュラー獲るんでしょ、もちろん。』
「ああ。夜遅くに悪かったな。じゃあ。」
『うん。おやすみ。』














ふう。
案外普通に会話できるもんなんだな。顔さえ見なければ。






俺が言うのもなんだけど、俺の家族は美形揃いだ。
父さんがハーフで俺たちはクォーター。姉さんなんか目の色からわかる。




シスコンって訳じゃないけど、可愛いというか美人すぎて見てられないんだよな・・・。
俺が知る限りでは、あそこまでの美人は片手に収まるくらいしかいない。
植物好きって、美形が多いのか?





あ、もう一度言う。
俺は断じてシスコンではない。と思う・・・




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