我等最強!
□仮入部
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〜Side 四天宝寺〜
「はい、入部希望者は此処に並んでな〜。」
「白石!千歳がおらん!」
「なんやて!ったく、あの自由人め・・・!謙也、探して引っ張ってくるんや!小春とユウキはいい加減離れや!」
左手に包帯を巻いた見た目完璧の女子が、なにやら忙しそうにしていた。
綺麗に並んでいる一年生は、50人ほどいた。
「面倒やから、今ここで言っておくわ。ウチらは遊びでテニスをしてるわけやない。好きな人がいるからとか、友達が入るからとかいう奴。はっきり言うて邪魔やから出ていき。」
上からというよりも、勝利にこだわる者の目で少女−白石は言った。
その一言で、20人前後の一年生が消えた。
「意外と多く残ったわねぇ。これは、アタシ達も油断してられないわね。」
「小春とのダブルスは無敵や!絶対に!」
「あかん・・・。調子くるってまうわ・・・・・・。とりあえず、男子はそのまま仮入部。女子は試験まで自主練や!解散!」
白石はそう言うと、謙也の側にいる大男の所へ走っていった。
〜Side四天宝寺 End〜