BLEACH
□Rest
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「ゴホゴホ…、」
頭がフラフラする。
多分熱があるんだろう。
一昨日から、少し風邪気味だった。
「おはよー!一護」
言いながらギュッ、と抱きついてきた。
修兵曰わく、朝のスキンシップらしい。
いつもだと驚いてしまうが、頭がボーっとしている所為で反応が返せなかった。
「…、おはよう修兵」
(…何時もの可愛い反応が無い。てか、身体熱くね?)
おでこに手がスッと伸びてきた。
「お前、熱測ってみたか?」
「測ってない。妹たちに心配かける…」
めったに熱を出さない一護は、体温計の有るところが分からない。
だから、場所を妹たちに聞かなければならない。
「一護らしいな。でも、マジで顔色悪いぞ、保健室行くか?」
「大丈夫だって。今日1日くらい…っ!」
何とかなる。
と言おうとした瞬間、目眩がして倒れそうになった。
だが、隣にいた修兵に抱き留められたお陰で、倒れることは無かった。
「!!…ほら言わんこっちゃない」
「ゴメン…。ありがとな」
「そう思うんだったら、保健室でおとなしく寝てろ!」
有無を言わさず、一護を抱き上げた。
「オイ!自分で歩ける//下ろせって!!」
「何言ってんだよ。フラフラなクセに」
そして一護は、お姫様を抱くようにして保健室まで連れて行かれた。