果てしない脱線鉄道
□すごいぜ歩美ちゃん!
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「コナンー灰原ー何してるんだよ二人して」
「呼んだのに聞こえませんでしたか? 歩美ちゃん見つかったんですよ」
「コナンくん! 哀ちゃん!やっと会えたー」
三人が駆けつけてきて、コナンと哀は神妙な表情を止めて向き合った。
歩美は二人に抱きついた。
「歩美ちゃん、無事で良かった」
「ホントに。心配したんだから」
「ごめんなさいー」
「気をつけろよ歩美ちゃん。何があるかわかんねーんだから」
「そうよ。世の中怖い人だっているのよ」
「怖いと言えば歩美ちゃん見つけてくれた方、怖そうでしたね」
「おう、デカくて目とか怖かったな。おれちょっとチビりそうになった」
「え? 全然怖くないもん。優しいおじさんだったよ」
キョトンと歩美は言うので、元太と光彦は反論する。
「おじさんって…」
「歩美ちゃんからみたらそうなるんじゃねーの」
「彼女の無邪気さの前ではジンも形無しね」
「無邪気だから良かったんだよ」
「あ! おじさんの名前聞くの忘れちゃった」
元太と光彦と話してた歩美の声があがる。
「多分ね。…吉田さん将来大物になるかもしれないわ」
「俺も思った!」
おじさん…。
コナンと哀が込み上げてくる笑いを堪えきれなくて肩を揺らしていると、またお二人の世界で何を話をしてるんですかー!と光彦に問いつめられる。
空はゆっくりと夜に向かって変化を続けていた。
終わり
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ふざけた話でご免なさい。
書いた記憶のないメモにこの話があって、思わず仕上げてしまいました。
時期的に夏ごろに書き留めておいたのでしょう。
絶対あり得ない話ですが意外な人と意外な人の交流、お楽しみいただけたでしょうか?
少しだけコ哀風味もいれてしまいました。
このことで歩美ちゃん周辺の命が危ないとはならないと思います。
ジンは無かったことにして仕事に向かったのでしょう。
ちょっとした夏の出来事でした。