06/04の日記

05:33
ショートショート2
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高校の教室。黒板には卒業おめでとうとチョークでメッセージが書かれている。
「歩美ーそろそろ行こうぜ。カラオケBOX」「あ、待って。哀が後輩の子に呼び出されてるから」「また告白ですかね。灰原さんも大変だ。こんなとこ新一さんが知ったら…」
「そういえば新一お兄さん式に来てなかったね。哀が気にしてた」「あのロリコンおっさん来てなかったのかよ」「変ですねー。小学生の頃から式には欠かさずいらしてたのに」
「そう言えば運動会にも参観日にも来てたよね」「カメラ持参で変態丸出しだったな。それなのによく灰原に手を出さずにいたもんだ」「博士や新一さんのご両親に釘を刺されてたって話ですし、灰原さん相手にしてなかったですからね」
「…何も無いかは二人にしか解らないけどね、それ」「「え?」」「でもさー新一お兄さんって彼女一杯いたでしょ?すぐに別れてたけど」
「来るものは拒まず去るものは追わずって感じでしたね」「変態だけどモテるもんな」「自分はとっかえひっかえで哀の恋愛には邪魔して大反対して…私ずっと納得出来なかったなあ。まあ当の哀がどうでもいいってって感じだから言わなかったけど」
「一途なんだかそうじゃねーんだか。ただの変態か」「歩美ちゃん。それは新一さんに彼女も作らず何年も我慢しろってことですか」「当たり前でしょ」「無理です」「ま、男だしな」「ええーっ」
「灰原さんに恋愛するなって強制はちょっとアレですが、好きな女性に手を出せないってかなり辛い事ですからね」「男には捌け口が必要ってことだ」「何それ?ますます納得いかない!そんなのに付き合わされる彼女達も可哀想」
「そう言えば元カノの蘭さんも呆れてましたね。イイトシして新一は何してるの?って」「そりゃ女の子と遊びまくる一方で、何年も10歳下の子追っかけてれば心配もするわね。犯罪でも犯さないかって」「ヒヒッ…結局ロリコンなのバレてフラれまくり」「まだ世間にはバレてないみたいで、紳士的なイケメン名探偵通ってるようですけどね」
教室のドアが開く「歩美お待たせ…ってどうしたの?」「何でもないよ。みんなで哀待ってた」「フフッありがとう、で会場決まったの?」「駅前のカラオケBOXです」「皆もう集まってるかもな。よし、行こうぜ!」
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「灰原」四人が校門から出ると一人の男性が立っていた。手には抱えきれない程の大きな花束を持って。
「……工藤くん?」「卒業おめでとう」「……ありがとう」
照れているのか恥ずかしいのか警戒しているのか、哀は受け取らず間合いを取っている。後輩からの花束や賞状の筒で両手とも塞がっているので、手を出せないのもあるが。
対して気にならないのようで、新一は何処か高揚し興奮ぎみな笑みを浮かべている。
「卒業、したんだよな?」「ええ。そうよ」「もうカイキンな訳だ」「え?」「長かったなあ〜〜っくうぅ〜」「…あの?」
「灰原!!」
新一は真剣な顔で一気に間合いを詰める。そして片手に小さな箱を載せて哀の目の前に差し出す。
中の小さな貴金属が太陽に反射しキラリと光る。
「結婚しよう」


〆〆〆〆〆〆〆
かなり長くなってしまった…。思い付き新哀。
ここでは初でしょうか?(短編の中にある奴はまだ続きがあってコ哀新志物語のつもりです)
新一がかなり酷い&変態扱い(元太と私、不可思議が特にそう思っています)でごめんなさい。
色々すっ飛ばしてプロポーズする新一を思いついただけなのに、長めになってしまいました。
二人(新一28歳、哀18歳)は10年の間にどんな関係を築いたのか、この後の展開は?はそれぞれ補完で。(H原さんの「嫌」ボイスが聞こえるような…。こう書くとキャラでも中の声優さんでも当てはまるるから驚き)
考えてないので丸投げします。
ショートショートはまた思いついたら書くかもしれません。
私はいつもいつも話を思い付く時は、突然突発的集中的なのです。
下らないものでしたが、お読みいただきありがとうございました。

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