妄想天使
□妄想天使とフィンクス先生
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あれから私はフィンクス先生の猛特訓を受けた。
悲しいかな、私には才能が無いらしい。硬と纒は辛うじて出来るようになったが、練が出来ない。
でもオーラは何だかんだ人よりも良質な気がする。何となく。オーラに限界感じないし。練ができたらもっといいんだろうなぁ。
「水見式が出来ねーな」
「多分特質系だと思う」
「何でだよ」
「カリスマ性があるから」
「……」
「自分が一番分かってるよ。大丈夫」
「ならいい」
“神の遊び(ゴッドミラー)”を発動させる。
「ちょっと私を殴ってみてよ」
「いいのか?」
あ、すごい嬉しそう。フィンクスはニヤニヤしながら腕を殴ってきた。目を見開いて自分の腕を押さえる。
「痛みが……」
「これが私の念能力。ね、多分特質系でしょ」
「なるほどな。ていうかこの能力があるなら特訓しなくてもいいんじゃねぇか?」
「欠点があるし、この能力を頼らなくてもいいくらいに強くなりたいんだよ。あ、クロロに特訓してるの内緒にしてくれないかな」
「何でだよ」
「えー恥ずかしいじゃん、なんか弱いみたいで」
「お前の規格外の念能力さえ無ければ弱いだろうが」
「しかもフィンクスに教えてもらってるなんて、さらに恥ずかしいじゃん」
「どういうことだよ」
「深い意味は無いよ」
「……性格わりぃ」
「フィンクスは頭が悪い」
「さぁ特訓しようぜ! 全力で逃げろよ!」
「いやあああっ!」
妄想天使とフィンクス先生
(お手柔らかにご指導願います!)