愛とは

□確かめる
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道は覚えている。迷うことはない。ヒソカは一人、夜道を歩いていた。店の前で足を止め、一呼吸おいてドアをあける。すぐにリサが迎えてくれた。

「こんばんは、お兄さん」
「やぁ☆ ユーリはいるかい?」

意気揚々と声をかける。リサは申し訳無さそうな顔をした。

「ごめんねぇ、ユーリちゃん今居ないんだ」
「出勤はしてるんだろ?」
「うん」
「アフターかな◇」
「そうだよ。何処に行ったかはわからないけど」
「そう」

ユーリはホテル街に居る。ヒソカの勘である。喉をならしながら踵をかえし、店を後にした。





ホテル街。確かに気配を感じる。円を張る。そして笑った。

「見ーつけた……☆」

ヒソカは一人でピンク色のホテル、所謂ラブホテルに一人で入っさていく。
受付の管理人は挨拶もなかった。いや、出来なかった。喉を切られたからだ。管理人はあっけなく息絶えた。
気配を探ると、27号室のようだ。使用中のランプを無視して、無理矢理鍵を壊す。玄関から寝室へのドアを開けた。

「やぁ☆」
「……ヒソカ」

ユーリは眉間にシワを寄せる。髪は半乾きで、服は乱れていた。まさに今から、というところだろう。

「何だお前は? おいユーリ、こんなの聞いてねぇぞ」
「……私も聞いてない。予想外だよ」

ユーリは余裕のある表情だ。まるで心の準備が出来ているように。

「どうやってボクに気付いたのかな。円はしてなかったよね◇」
「異様な空気を感じとっただけだよ。偶然だし、驚いてるし、戸惑ってる」
「おいどういうことだよ。今日はオレと過ごすんだろ? こいつは…」
「うるさいな」

放たれるトランプ。呆気なく命を奪った。噴き出す血は、ユーリにぎりぎりかかっていない。

「これで二人きりだね☆」
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