愛とは

□一日目
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朝だ。8時ちょうどにヒソカは目を覚ます。ユーリはまだ起きないようだった。
昨晩、シャワーを済ます間にユーリは寝てしまったらしい。ソファで丸まるユーリはあまりにも無用心だった。平気で人を殺すような男の部屋で、まるで無警戒。
驚いたが、新鮮だった。ヒソカはいつだって怖がられ、警戒されるのだ。
持ち上げた体は軽かった。傷ひとつない真っ白な肌は柔らかかった。割れ物を扱うようにそっと抱き上げ、ベッドに運ぶ。横顔を見つめるうちにヒソカも寝てしまい、気づけば朝になっていた。

「ユーリ」

意味もなく、名前を呼んでみる。恋人達の挨拶とは、一体どのようにするのだろうか。おはようのキスはするのだろうか、と考えたときに思い出す。キスは駄目なんだった。

「何……?」

気だるそうに目を擦るユーリ。その動作が幼くて、可愛らしく思える。思わずぎゅっと抱き締める。ああ、らしくない。

「とりあえず、出かけようか」
「わかった。支度するね」

さあ、今日は何をしようか。
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