愛とは

□一日目
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「ボクはヒソカ。好きなものは青い果実☆ 得意なことは嘘をつくこと」

自分で言っていて、信用できないプロフィールだなと思う。ユーリの反応は、無いに等しかった。

「私はユーリ。好きなものはお金、得意なことは人を上手く使うこと」

ユーリもなかなか酷い自己紹介だ。二人は笑い合う。

「ボク達って最低だね」
「そうだね、可笑しいね」

そこからもお互いの説明が続いた。何色が好きだ、何が食べれない、など普通のことを喋っているが、あることに気づく。

ユーリは過去を語らない。ヒソカ自身もそのタイプのため、良く分かる。上手くかわしているが、過去のことは一度も口に出していない。

「キミのことが少し分かったよ☆」

過去に何かあったんだろ、という言葉を心の中で続ける。

「それはよかった」

相変わらず営業スマイルのユーリから感情を読み取るのは難しい。

「じゃあ買い物に戻ろうか」
「うん」




外はうっすらと暗くなっていた。街の電灯が良いムードを作り出す。
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