愛とは

□三日目
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今日はユーリは仕事だそうだ。昼間のデートを入れているそうだ。これはヒソカと出会う前から約束していたことらしい。
以前店の女の子にユーリはアフターしか行かない、なんて聞いたがそんなことはないようだった。キスの件もそうだが、噂の一人歩きとは恐ろしいものだ。

......暇、だな。

ここ何日もユーリのことしか考えていない。
ユーリは青い果実ではあるが、その点だけ見ると優秀ではない。なのにどうしてこんなに執着してしまうのだろう?

「お店、行こうかな」

一人呟いた声は自分のものとは思えない程穏やかなものだった。






「いらっしゃいませー。あ、お兄さんだ」
「おや、キミは......」
「リサだよ、もう。本当にユーリちゃんしか興味無いんだねぇ。さ、入って!」

リサに案内され店内に入る。昼間の店は、夜とまた違う雰囲気だ。

「ここね、昼間はカフェなんだ」
「昼も客と商売か」
「ううん。昼間はこのお店で接客する時はお金は要求したらダメっていう決まりなの。ここで好感度をあげて、夜に来てもらうのが目的なんだよ」
「企業秘密は大丈夫なのかい?」
「だってお兄さんに買収されてるしね」

リサはいたずらっぽく笑った。こうしてみると、なかなか可愛い子だ。

「今日はどうしたの? ユーリちゃんなら来てないよ」
「暇だったからね♢」
「てっきりユーリちゃんと居ると思ってたけどなぁー。お兄さん、有名だよ。あのユーリちゃんが連続で相手するなんて、珍しいから」
「でも常連は居るんだろ?」
「んー......」

ヒソカはまた紙幣を三枚取り出した。リサは慌てる。

「だ、だめだよ昼間は!」
「じゃあまた夜に来ることにしよう☆」
「......ほんと、まいっちゃうなあ」

リサは苦笑いをしたが少し嬉しそうだった。これじゃ夜も昼も変わらないな、とヒソカは思った。
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