長編
□第一章
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「グホォ!」
「バキバキバキッ!」
『痛っ〜』
障子と共に政宗が吹っ飛び中庭に出た。
そしてアリスは殴った左手の痛さに涙目になり左手を抱えうずくまる。
「何事ですか!政宗様!」
政宗に部下と思われる人が駆けてきた。
「政宗様⁉大丈夫ですか‼」
「…俺は、大丈夫だ…それよりアリスが…」
と政宗がアリスを指差した。
「おい!大丈夫か!?」
そして政宗の部下と思われる人が駆けてきた。
アリスはなんとか顔を上げ政宗の部下と思われる人を見つめたがすぐに目を逸らした。
なぜなら(顔が主に)怖いから、
そして政宗もアリスに寄って来た 。
「アリス、大丈夫か?」
『痛い…言っておくけど貴方が悪いんだからね。』
壊れた障子からひゅうひゅうと雪が降りそうな程、冷たい風が入ってきた。
『へっくしゅん‼』
案の定、寒さに慣れなて無いアリスはくしゃみをした。
そしたら政宗の部下らしき人がアリスに上着を羽織らせた
「政宗様、この部屋は冷えます故、隣の部屋に移動して下さい。」
「ok.後は頼むぜ小十郎、……おっとそうだ後でアリスの朝餉持って来てくれ」
「畏まりました。それでは」
政宗達の会話が終わるとアリスを政宗が横抱き(お姫様抱っこ)された。
『ちょ、ちょっと!何で横抱きなの!?』
「いいじゃねぇか減るもんじゃあるめぇし」
政宗が口角を上げ不敵に笑った
そんな話をしている間に隣の部屋に着いた。
そして政宗がアリスを楽に座らせた。
それから布団を敷く準備をはじめた。
(さっきの部屋もそうだけどやっぱり戦国時代か江戸時代前半かな…伊達政宗もその辺りの人間だったよね)
アリスが考えている間に政宗が布団を敷き終わったらしい。
先程小十郎さんに羽織らせてくれた上着を脱ぎ政宗に渡した。
「ほらアリス、横になれ」
アリスは言われるがまま横になった。