小説
□突然に
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「〜♪」
プーチンはいつものように鼻歌を歌いながら
食材の買出しから帰ってきた。
「ただいまですっ、キレネンコさ・・・ん?」
家に帰るなりプーチンは立ち止まってしまった。
キレネンコが2人いるのだ。
厳密にはキレネンコとキレネンコに限りなく似ている人。
「あ・・・え?キレネンコさんこの人は・・・?」
「あぁ!君がプーチン?」
「えっ!?」
急に近づいてきた『キレネンコに似てる人』に驚いて
後ずさりするプーチン。
「へ〜・・・ふ〜ん・・・」
そんな事を言いながらその人はプーチンをまじまじと見つめている
「あの、あなたは一体・・・」
「なるほど、結構可愛いじゃん」
「!?」
その瞬間キレネンコから殺気が放たれる。
だがそんな事を気にもせず話は続く。
「あ、言い忘れてた。俺はキルネンコ。キレの弟だよ」
「え!?」
もしや、とは思っていたがその事実を目の当たりにするとやはり驚いてしまう。
だがこんなにも兄弟で違うものなのか、ともプーチンは思った。
「キル、さっさと帰れ」
今まで無言だったキレネンコが口を開いた。
「えぇーもう少しこのプーチンって子と喋りたいんだけど・・・あ、プーチンって長いからプーって呼んでもいい?」
「あ、はい構わないです」
「おい、キル」
「・・・俺やっぱりキレと好みが同じみたいなんだよね」
そう言いながらキルネンコはプーチンの
あごを掴み上を向かせた。
ドゴッ!!
その瞬間キレネンコは壁を勢いよく殴り
「・・・いい加減にしろ」
とキルネンコを睨みつけながら言った
「仕方ないな・・・。じゃあまた遊びにくるね プー、またねっ」
「え、あ、は「二度と来んじゃねぇ」
キルネンコはひどいなーと笑いながら帰っていった
それからちょくちょくキルネンコが遊びに来るようになったのだった。