小説
□小動物
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こいつは、小動物みたいだなと、
隣にいるプーチンを見ながら思う。
強く掴んだらすぐに壊れてしまいそうで
弱くて、もろい存在で。
でも 仕草一つ一つが愛くるしいし
「むほっ!?」
柔らかい。
ぷにぷにとプーチンの頬を触ってみてそんな事を考えていた。
「あ、あの・・・キレネンコさん?」
「なんだ」
「どうしたんですか?」
僕のほっぺたなんか触って、と付け足す。
「別に」
特に意味は無い。ただ、
「触れたいと思っただけだ。」
そう言うと、プーチンは照れたのかうつむきながら
「そっ・・・そうですか・・・」
と小さく呟いた。
少し赤くなった頬が見える。
・・・何故こんなにも愛しいと思うのだろうか。
やっぱりこいつは誰にもやれねぇな、と心の中で頷くキレネンコだった。