頂き物部屋
□酒もほどほどに
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じゃんけんをしては勝ったり負けたり。
沖田さんも旦那もいい勝負だ。
どちらとも、次負ければ上半身裸。
負けられない、勝負だ。
「じゃーんけーん…」
「ぽん!」
シン、と静まりかえった。
どちらが勝ったのか。
「おおおっ」
歓声が上がり、脱ぎたしたのは、旦那だった。
旦那は黒いインナーのチャックを引っ張り、白く透き通った肌が見え始めた。
「……っ!!」
流石に焦りだした副長が慌て旦那を引っ張った。
「おわっ」
「銀時の裸体を見るのは、俺だけだァァァー!」
と叫んで、部屋を飛びだした。
取り残された隊士達は「ちぇっ」っと舌打ちをしてまた飲みだした。
沖田さんは、「あともう少しだったのに」と言いながらも笑っていた。
きっと、副長を困らせて満足したのだろう。
…さて、俺もゆっくり飲むとするか。
俺はあんパンを片手に、酒を飲み始めた。