*連載*

□1,入学
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かおり「お父さん、本当に大丈夫なの?姫月をあんな大学で寮生活させるなんて!!」



浩一「あいつはあまりにも世間の事を知らなすぎる。今まで楽してきた分今日から4年間少しは苦労させてから社会に出させた方がいいだろう。」


テーブルでコーヒーをすすりながら涼しげな顔で浩一は言った。




かおり「あなたは心配じゃないの?」


キッチンとダイニングを意味もなくうろうろするかおり。




浩一「心配じゃないと言ったら嘘になるが姫月を思っての事だ。あいつが学校に行くまではあの事、言うんじゃないぞ!!」



かおり「わかってるわよ。でももぅ引っ越し屋さんが手荷物以外の荷物全部運び出しちゃったんだからもう後には引けないわね。」



浩一「あぁ…。
今日から新しい企画が始動するんだ。早めに会社に着かないと。じゃぁ、いってくるな」



浩一は手早く支度をすると足早に家を後にした。





『お母さ〜〜ん!!』


姫月がドタバタと階段からかけ降りてきた。




『この制服かわいすぎるよ!
あたしの似合わなさったらないね…自分で鏡で見て恥ずかしかったよ。』



姫月が行く大学は珍しい学校で、制服着用が義務付けられてる。






かおり「朝から元気ねぇ。
かわいいじゃないの!!あんた、自分が思ってる以上にかわいいわょ!?
準備は大丈夫!?
姫月が今日から寮生活なんて…なんか嫁に出すくらいの気持ちだわ。」





『大丈夫!!お母さんもお父さんも心配なのはわかるけどしつこく連絡とかしないでよね!!
それに、自分の子供だからかわいいって思うだけではたから見たらそうじゃないんだから。』



今まで一人っこでいいこいいこで育てられた私にとっては“寮生活”という響きだけで胸がわくわくすることだった。






かおり「そうかしら!?楽しみなのはわかるけどあのお父さんが言い始めた事よ?甘くみない方がいいわよ!!」



『OkOk!!ぁたし頑張るから。勉強も、今までお母さんに任せっぱなしだった家事も自分一人で頑張ってくるから。
いってきまーす!!』




そう、私は浮かれてたのかもしれない。









あんなことになるとゎ…。
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