flower 〜名探偵コナン 短編集〜
□question
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春の陽気が感じられるようになってきたある日。
公園で小学1年生ぐらいの男の子3人がサッカーをしていた。
「あっ、きたねーぞコナン!」
「待ってくださーい!」
「早く来いよ、元太、光彦!!」
そのすぐ傍のベンチには、やはり同じ年頃の女の子が座っていた。
ひとりはボールの行方を目で追っているだけ、という感じだが、
もうひとりは明らかに、ある少年ばかりを見つめていた。
哀はボールから目を離し、そんな歩美の様子を見た。
瞳が、輝いている。
キラキラ…とでも聞こえてきそうだ。
哀はふと、いいことを思いついた。
ーーいいことと言っても、哀にとって、だが。
小学1年生には難しい質問をしてみようと。