flower 〜名探偵コナン 短編集〜

□my word
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(オレは…撃たれたのか?)

その割には以前、少年探偵団の元太・光彦・歩美たちと洞窟に入って、犯人に撃たれた時のような痛みや感覚が無い。

代わりに、全身に重みを感じる。 

誰かが上に乗っているような…。 

「灰原?!」

目を開けると、そこには荒い呼吸を繰り返す哀がいた。

哀の腹から何かが流れ、床をゆっくり、赤く染めて行った。

「どうしてお前、ここに来てんだ!!」

FBIやCIA、そして日本警察と共に黒の組織を倒しに行く前、博士の家に寄った時ーーー。

「『ぜってー守ってやる』って言ったじゃねーか!」

怒るコナンをチラリと見ると、哀は肩で大きく息をしながら言った。

「ジンとは…私も関係あるから…」

実は哀が組織にいた頃、ジンと哀は付き合っていたということを、コナンは3日前に聞いたのだった。

「だからって…。自分の命がどーなってもいいのかよ?!」

コナンは壁に寄りかかって座り、哀の頭を膝に乗せて、体勢を直した。
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