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□広いようで、狭い?
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この広い世界を全て回るには相当な時間と、相当なお金が必要だ。
ソレなのに、時間もお金も使わずに、いつもすぐに君に会えるのはなぜだろう。
「あ…。誠治」
「ん?あぁ、春か。また、あったな。」
「ほんと、さっきもあったよね」
とか言って、またしばらく一緒に遊び回るんだよね。
大抵、お金払ってくれるから、なんかすごく申し訳ないけど、「気にすんな」で片付けられるんだ…
「むぐっ…何みてんのさ」
「いや…ちっこいくせによく食うなぁと思って」
「ゲホッ、誰がちっこいだ!ばか!」
「嘘だ嘘。ジョーダンだ。真に受けんなよwW」
「気にしてるんだから、いわないでよ!なんだよ、自分がでかいからって…」
「フッ…」
鼻で笑われた…ムカつく…
「そんなムキになるなんて、可愛いヤツだな」
「な……ななななな何いってんの!?キモいこと言わないでよ!」
「キモいとか言うなよ。失礼だな。」
「え、ごめん」
「そうやって素直に謝っちゃうとことか可愛いwW」
「ブッ!!馬鹿なこと言わないでっ!//」
何を考えてるんだ誠治は…僕は男なんだから、そんなこと言われても嬉しくないし。
「あはは、顔赤いwW可愛いなぁ、もう」
「るっさいな!もう!からかわなくていいよ!」
「ごめんごめん。そんな怒るなよwW」
怒らせないでよ!
って言おうと思たけどまたからかわれるし、やめといた。
ほんと、誠治といると調子狂うな…
「まだ怒ってんの?」
「別に、怒ってないよ。ただ、調子狂うなぁと思ってただけ」
「ふぅん…。ねぇ、春。なんで春はここにいたの?」
「え?何でって、理由なんか無いけど。ちょっとブラブラしてただけ」
「そっか…。」
「……なんでそんな残念そうな顔してるの?」
「えっ!?いやいや、んな顔してねぇよ!!?」
いま、あきらかに残念そうな顔してた。よくわかんないな。最近よくあうけど、なんかおかしいんだよね…
「あのさ、どっかに頭打ったの?」
「ちげぇよ!!違うんだコレは。コレはな、そんなんじゃないんだよ。」
「なにそれ。意味わかんない。僕、もう帰るよ。ご飯、奢ってくれてありがとうね(ニコッ」
「っ……///おぅ、どうってことないぜ!!」
それくらい、目ぇ見て言えよ…。すぐ目ぇそらすんだから。そんなことを思いながら、僕は去った。

「鈍感にも程があるだろ…自覚しろっての、ばか//」
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