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ずーっと…ね?(静雄
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『ホントに…いいの?私なんかで…。』
「おぅ。逆に俺はお前じゃなきゃダメなんだよ。」
その言葉から私達は晴れて付き合う事に。そしてそれから約一ヶ月。
『静雄!!一緒に帰ろ!!』
「おぅ。」
私の彼氏平和島静雄は、実にモテる。1日に2回は告白されているらしい。
でも全部断ってくれてる。私が一番なんだって!!
やばい、まじで静雄大好き!!
「おい、結衣?」
頭の中で妄想を繰り広げていたせいでボーッとしてしまった…。
『え?あ…ごめんね?どうかした?』
「いや、なんでもねぇよ?………あ、なんでもなくねぇわ。」
『??』
私が首を傾げると、静雄はピタッと歩くのを止め、私の方に向き直った。
『……………え、ここで…?』
「別に場所とか関係ねぇだろ。」
いやいやいや…ここ道路なんですけど…、もうちょっとで家に着くじゃん…。
『ほら…ね?後ちょっとで家に着くから…っ…』
静雄がゆっくり迫ってきていたので後ろに下がっていたんだけど、とうとう後ろが壁になってしまった。
そのまま壁に押し付けて、私の唇を強引に奪う。
静雄の肩を押すが、男の子の力に勝てるはずもなく、徐々に力が抜けていく。
その隙を見ていたのか、私の舌を捕獲し絡める。
『ん…ふぁ…』
だんだん息が苦しくなってきて静雄の肩を叩くと、ゆっくりと離してくれた。
そして一言。
━俺はお前が一番大好きだ。その気持ちは誰にも負けない。━
(だから、他の女なんて眼中にない。)
『それはわかったけど…あんな人が通るかもしれない所でキスしなくても…』
「まぁ…準備運動?」
『え?なんの?』
「だって、今日金曜日だろ?」
『?それが?』
「…………たっぷり可愛がってやるよ。」
『……………(ダッシュ』
「うぉっ!?てめ…コラ!!待ちやがれ!!」