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補習らしいね?(臨也
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「……………ねぇ、」


『ん?何?臨也?』


「…………夏休み補習らしいじゃん。」


新宿のとあるマンション。臨也は、パソコンとにらめっこしながらそんな事を口にした。


『……………臨也、今日の夕飯は何がいい?』


「…結衣がいい。」


『………………』


「無反応とはこれまた面白いね。あ、顔も真っ赤じゃないか。やはり結衣は弄りがいがあるね。」


『…臨也の変態、えっち…。』


顔を真っ赤にしながらそう言うと臨也は、軽く笑いながらも、

「だけど、結衣を食べても補習が消える訳じゃないしな〜…。」


………声は笑ってないよ、臨也さん。

そりゃぁね?臨也さんがいやいやながらも教えてくれた英語は全然成績良かったよ…?さすが情報屋!!5ヶ国喋れるのは伊達じゃないと思ったけど…。


いやぁ、ダメだね現代文。ノーマークだったし!!

後は、7とか8とか9とかなのにさ!!

現代文だけ1とっちゃったよ!!


「それも、3日間勉強合宿なんだって?」


…………そりゃあさ、私だって臨也と海行ったり、プール行ったり、旅行行ったりしたいけどさぁ…。

………恨むぜ現代文め。


臨也は、こちらに向けていた視線をパソコンに戻すと
「………じゃあこれから勉強…する?」


『……まじで?』


私はこの時凄く期待してた。
だって臨也が勉強を自ら進んで教えてくれるなんてほとんど…というか数える程しかなかったのに!!


「うん。もちろん、保健体育の実技で。」


ニッコリと笑いながら臨也は席を立った…と、同時に私は玄関へダッシュ。


「なんだよ〜、せっかく教えて上げる気になったのに〜…、」


臨也がわざとらしい口調で拗ねてるフリをしている。


『御生憎さま、保健体育は10なんですよーだ!!』


「お、それは俺が毎日実技をしてるかr『うるさい!!このド変態!!』おやおや、俺の下であんなに可愛く鳴いてるくせn『黙れ黙れ!!』…女の子らしい喋り方で喋ろうよ。」


『うるさいっ!!というか玄関開かないし!!』


「…あぁ、それは困ったねぇ…。」


全然困ったような顔をしていませんけど!?


ついに私の目の前に立った臨也は、私を抱き抱えると、ベッドルームへ直行。


『ちょ、臨也!私が知りたいのは現代文なんだけど!!』


「…………現代文?なんだいそれ食べれるのかい?」


お前は生意気にガキか!!

明らかにしらばっくれてるなぁ…。


「まぁ、そんな現代文なんか置いといてさっさと授業を始めようか?」


『だ…だからっ…!』


「結衣。」

私が、反論しようとすると、臨也の一言でストップしてしまう。
臨也は、私をベッドルームに降ろすと優しくキスをした。


私の反論なんて最初から聞く気ないんだね。


でも、私も抵抗できないのが事実な訳で。


しばらくした後臨也はゆっくり口を離す。

『っ…はぁ…』


やっと吸えた酸素を体内に取り込む。


臨也はそんな様子を見ながら、私に一言。


「三日間分って結構しんどそうだね?でもまぁ結衣が悪いんだから拒否権はないよ?」


『………………。』


私は今年で一番臨也の悪い笑顔を見たかもしれない…。


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