Other

□素直に
1ページ/1ページ

「アーリーバーバーくんっ!!」

久しぶりに学校で彼を目撃した私は、走って彼の背中に抱きついた。彼は驚きながら、私の正面に立つ。


「うわっ!!って、凛か…、」


「会いたかったよ?」


自分の心に素直になって、本心を打ち明けると、彼はみるみる頬や耳を赤くして、目を逸らした。


今日の占いで自分の気持ちに素直になれって言ってたから言ってみたけど、うーわ、大効果。


「バ…バカ…恥ずかしいだろ…。」

目を逸らしながらも頭をなでなでしてくれるアリババくん。


アリババくんが照れてる…!
いや、これは冗談抜きで可愛すぎる…。


「……ねぇ、アリババくん?」


今日の私は自分の気持ちに素直になる日なんだよね。
だから、今日はホンッとに素直になってあげる。


少し背伸びしながら、アリババくんの口にキスをする。


アリババくんは、口をパクパクしながら顔はリンゴみたいに真っ赤。

そんなアリババくんに私は最後の一撃を食らわす。




━アリババがくん、世界でいっちばーん!!大好きだよ!!━


(他の人には絶対に負けない位ね?)




「お…おぅ。」


「アリババくん照れてるーっ!!」



廊下にいる生徒の心の声『イチャイチャするなら人がいないところでやれ、クソリア充が。』

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ