Other

□happy birthday
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☆紀田正臣

「なぁ、凛今日誕生日なんだって?」


『まぁ、そうだけど…。』

授業中にも関わらず隣に座っている、学年一女たらしな紀田正臣くんが私に話し掛けてきた。
彼も、少しは常識をわきまえているのかなんなのか、小声で話し掛けて来たけど…。

どうせなら授業中以外にして欲しかったかな!!

まぁ、そんな事言ってもムダだろうけど。


彼はバックの中をごそごそと漁りながら、何かあげるもんねーかなー、なんて言ってた。そして彼はふと動きを止め今度は、筆箱の中を漁り出した。


「んーと、お、あったあった!!」


取り出したのは、油性ペンと、新しい消しゴム。


まぁ、そこまでは見えたんだけど、彼がここからは見ちゃダメーっ
って言いながら隠すものだから、その後は授業に集中した。


………………少し期待しちゃってるあたり、やっぱり私子供みたい。


小さく苦笑を漏らし今度こそ授業に集中する事にした。


























「はい!凛!誕生日おめでとう!!」


授業終了と同時に紀田くんから、小さい消しゴムを渡された。


『……ありがと…。』


ケースには何も書かれていない。

では、さっき出してた黒いペンは何に使ったんだろう。


すると、私の心を見透かしたように紀田くんが、私の耳元で小さく囁いた。


「消しゴムのケース。家帰ってから外して見ろよ?んで、見たらメールよろしくな。」


ケース?

彼が言うもんだから今取ろうとしたらダメダメ!!!と止められた。


あまりにもうるさいから、わかったわかった、家で開けるからと、宥めて席に座らせる。

それとほぼ同時に、担任の先生が教室に入ってきた。





家に帰った後、しばらく消しゴムの存在を忘れていたが、ふと思いだし、筆箱から取り出した。


やはりケースには何も書かれていない。


……ケース取れって言ってたっけ?


ケースを取ると、黒い油性ペンで一言。


"大好き"

と書かれていた。



あ…、学校で見なくて良かったかも。

多分今の私、嬉しさと恥ずかしさで顔が真っ赤だろうから。


仕方ないから、電話してやるか。


"おめでとうって書きなさいよ"

っていちゃもんつけてやる。


返事…?

まぁ、それはもちろん、分かるでしょ?















――――――――――――――――――――――――――


☆エドワード・エルリック

「………………はい、これ。」


『…え?何これ?』


エドから渡されたのは小さな箱。

「……………誕生日だろ今日。」


『……あ、そっか。ありがとエド。』


小さく微笑むと、彼は顔を赤くしながらおう。と言ってくれた。



『今、開けていいの?』


「……………まぁ、別に良いけど…大したもんじゃねぇぞ?」


『じゃあ開けるっ!!』


ラッピングを綺麗に解き、箱を開けると小さなネックレスが入っていた。


『これ…』


前、買い物に出掛けた時に私が欲しかったもの。


「それ、欲しかったんだろ?」


『エド…ありがと!!大好き!!』


「ちょっ…止めろ抱きつくな!!」


『エド照れてるー、可愛いーっ!!』


「うっせぇっ!!と……とりあえず、凛、誕生日おめでとう!」




















――――――――――――――――――――――――――

☆上条 当麻

「すまん、今日、四宮が誕生日なの知らなかった…本当にごめんな。」


『いや、別にいいよ。上条にもともと期待してないし。』


「………それは貶されてるんだよな。上条さんは怒っていいんだよな?」


『今日が、生まれて一番めでたい日なのに、怒るんだー。』


「それ言われると何も言えなくなるじゃねぇか!!」


『いーじゃん!!たまには!!』


「………はぁ、」


『………その露骨な溜め息イラッとする。』


「というか、なんか欲しいものねぇの?」


『特には。』


「ぬいぐるみとか、」


『興味ない。』


「………、可愛い洋服とか」

『別に。』


「………………、マンガとかラノb『俺妹と、デュラと、ハガレンと絶園と、好きなよt』良くわかった。お前が女らしいものに興味がないのは良く分かった。」


『……………あ、して欲しい事ならあるよ?』


「俺に、出来る事ならなんでも言えよ。」


『…………………凛って呼んで欲しいかな。』


「……………は?」


『……ダメ?』


「えっと…それは私、上条さんが、四宮をその…下の名前で呼ぶと…?」


『そうなりますけど…、やっぱりイヤ?』


「いや、そうじゃなくてさ、その…気恥ずかしくて…」


『じゃあ、私も当麻って呼ぶとか、どう?』


「えっ!?いや、それはちょっと…(多分恥ずかしさで死ねる…)」


『…………まぁ、いいや!!とりあえずカラオケ代でも奢ってよ上条っ!!』


「お…おう!!い…行くぞ凛っ!!」


『っ…!!うんっ…!!』
























―――――――――――――――――――――――――――

☆折原 臨也

「凛。」


『……なんですか臨也さん。』


「今日は君の誕生日だね。おめでとう。」


『………ありがとうございます。』


「という訳でプレゼントは俺って事d『よくないです。寧ろ、静雄さん所に持ってきます。』やだなぁ、それだけは死んでも嫌だよ俺は。」


『もう、プレゼントとか良いんでさっさと仕事して下さい。』


「……この俺が、そんな腑抜けた事をすると思う?」

『……(口は動かさなくていいから手動かして欲しいんだけど』


「………凛、心の声まで聞こえてるから丸聞こえだから。」


『じゃあさっさと仕事をしt「はい、これ。」………なんですかこれ。』


「中、開けてごらん。」


『………香水、ですか』


「うん。なんとなく君に合いそうだと思って。」


『……………』


「あれ、感想はないのかい?」


『………ありがとう、ございます。これ、大事にします』


「……………そんな可愛い事言われると俺もなかなか理性抑えるの大変なんだけど…」


『……………』


「いや、冗談だから!!そんな事しないから俺を蔑んだ目で見つめないで!!」


















――――――――――――――――――――――――――――




☆國崎 出雲

「ん。凛にこれ。」


『?出雲?これどうしたの?』


「どうしたもこうしたも、今日お前誕生日だろ?」


『……………、ありがとうっ!!凄い嬉しい!!』


「今、凄いポカンとした顔してたけど、どーせ自分の誕生日忘れてたんだろ?」

『そ…そんな事ないもん!』


「…………ま、良いけどさ…。」


『そういえば、これ何入ってるの?随分大きい箱だけど…。』


「まぁ、開けて見れば分かるぞ。」


『今開けて平気なの?』


「あぁ。」


『じゃ、お言葉に甘えて…。…………あ、イヤリングだ!!可愛いー!!』


「凛に、似合うと思ってさ…。」


『じゃあさっそくつけて見るよ!!ちょっと待ってね…』


「おう。(はしゃいでる姿も可愛いな…。凛って。」

『…………ついた!!どう?似合ってる?』


「うん。可愛い。」


『ありがとうーっ!!出雲!!』


「凛が喜んでくれて良かったよ。」


『じゃあ出雲の誕生日もお祝いしなきゃね…!!』


「いいよ、別に。」


『だーめ!!やるったらやる!!』


「………(ま、コイツが楽しそうならいっか。」

























―――――――――――――――――――――――――――

☆奥村 燐
「凛っ!!」


『ちょっ!!いきなり部屋のドア開けないで!!』


「うわっ!!わ…わりいっ!!」



















『で、どうかしたの?』


「あのさ、今日って何日だ?」


『10月、12日だけど…』


「…………凛、お前の誕生日は?」


『………あー…、いや、別にいいよ。気にしなくても。』


「そういう訳にいかねぇだろ!!俺とお前は……こ…こ…恋人…同士なんだから…っ!!」


『………………その気持ちだけで十分だよ?』


「いや、俺の気が済まないから、なんか欲しい物言え!!」


『そんな事言われてもなー…、じゃあ…、あれがいいかな。』


「おう!なんだ?なんでも言え!!」


『…………燐の手料理食べたいかな…。』


「……そんなんで良いのか?」


『うん。』


「…………、よし!!分かった!!任せろ!!」


『パーティーっぽい感じの料理でよろしくね?』


「じゃあ材料買ってくる!!」


『私も一緒に行くよ!!』


「んじゃ行くか!!」


『うんっ』





























――――――――――――――――――――――――――

☆アリババ・サルージャ


『……………遅い、実に遅い。一体なんなの?人をこんなに待たせて。もう帰ってやろうかな本当に。だいたい私はこれから昨日の残りのケーキを食べなきゃいけないのn「凛!!」…………何か言う事は?』


「遅れてごめん!!後一日遅れたけど誕生日おめでとう!!」


『ん。ありがとうアリババくん。で、こんな所に呼び出して何の用?』


「いや、そのさ…」


『?』


「……………………誕生日プレゼントの事…なんだけど…。」


『あー、いや、期待してないよ?アリババくんがお金ないの知ってるし別に大丈夫だよ?気持ちだけで十分って言うか…』


「………………俺、じゃダメかな…?」


『…………………は?』


「………だから、その、誕生日プレゼントは、この俺じゃ…ダメ?」


『………、いや、ダメも何もそんな受け取れないよ!!』


「やっぱりイヤ?」


『いや、別にそういう訳じゃないんだけどね?ほら常識的に考えてさ?』


「……………、」


『わ…ちょっ、いきなり抱き着かないでよアリババくん!!』


「…………俺、凛大好き。すげぇ好き。」


『………うん、』


「もう好き過ぎてどうにかなるレベルだよ、本当に。」


『……うん』


「だから…俺の事貰って…欲しい…と…思ってる…」

『………………じゃあ…分かった…、アリババくん、頂きます』


「………本当?」


『うん。私、アリババくん貰えて凄い幸せだよ。』


「っ…、凛…大好き。誕生日おめでとう。」


『うん。ありがとう、アリババくん。』

























――――――――――――――――――――――――――


☆紀田正臣2
『正臣、こんな所見つけてたんだ…。』


「ここなら、星がすげぇ良く見えんだろ?」


『…………彼女の誕生日すっぽかしてたのはこの場所を探してた為だったんだね』


「………痛い所を突かれた…。」


『でもまぁ、ある意味最高の誕生日プレゼントかも。こんなに綺麗な星空が見えて、正臣と二人きりで一緒に居れるなんて。』


「俺は、こんなに凛に愛されて幸せ者だなー…俺も凛を愛してるよ」


『そ…そんな真っ直ぐな目で見つめないで。照れるから…。』


「かわいーな、凛は。まぁ、そんなキュートな凛ちゃんに俺からもう一つ誕生日プレゼント。」


『…………指輪?』


「おう。しかもはめる場所はここ。」


『…………左手、薬指…』

「そ。まぁエンゲージリングって奴だよな。」


『……………、』


「誕生日の次の日が結婚記念日とか良くn…ってどうした!?なんで泣いてんだよ?!」


『…………ごめん、嬉しくて、つい…、』


「全く…、泣き虫な所も可愛いな…全く。とにかく、ほら左手、出して。」


『…………ん。』


「…………あ、その前に…」


『?』


「四宮、凛さん。」


『…………はい。』


「俺と、結婚、して下さい。」


『……不束者ですが、よろしくお願いします…』


「任せろ!!凛!!本当に誕生日おめでとう!!愛してるよ。」

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