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幼なじみと臨也さん
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私には、一個下の彼氏がいる。


ソイツは、眉目秀麗で頭もキレる。運動神経も抜群で、何をやってもトップクラスの才能を持っている。


ただ、一つ欠けているものがあるとすればそれは…









































『…………、』


「人ラァブ!俺は人間が大好きだ!!愛してる!!だからこそ!!人間も俺を愛すべきだよね。ね、由衣さん。あ、もちろん由衣さんに対する"愛"と、人間に対する"愛"は違うよ、そこは安心してね」


『そうですか、それはありがとうございます』


欠けている…というか確実に"これ"のせいでいままでの素晴らしい点を差し引いたとしても彼への印象は全てマイナスに変わるだろう。


小さくため息を付きながら、パソコンに向かってそんな妄言を言っている彼━折原臨也に目を向けた。


だいたい察しが付くと思うが…私の年下の彼氏である。


「…なんだい、その哀れみの目は」


『なんか、ねぇ』


どうして、こんな奴と付き合ったのかと思って



「それは、由衣さんが俺の事好きだったからじゃないの?」


『それはそうなんだけど…って、何恥ずかしい事言わせんのよ』


「まぁまぁ、そんな事は置いといてさ」


臨也は、私が持ってきたケーキの箱に目を向ける。
中には、もちろんケーキ…のようなもの…、


作ったは良いけど、上手く出来ているかどうか…


「由衣さんが俺の為に作ってくれるなんて嬉しいな。今日はいい日だね、なんにもないのに」



『…………は』


何を言っているんだコイツは。
なんのために今日頑張ってケーキを作って、あまりしないお洒落までしてきたと思っているんだ。



「…………そんな冷めた目で見ないで、分かってるから」



今日は俺の誕生日でしょ

その為にそんな可愛い服着てくれたんだもんね


『………』


なんだかんだでコイツは



『早く、食べよう』



なんでも、見透かしてる。



『誕生日おめでとう、臨也』


《精一杯の笑顔を君に》

(そういえばその服、凄く脱がしやすそうだね。俺の為に?)


(違うよ死ね)

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