カエルがかえる
□カエルとはじまり&初日
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「ただいまー……は?」
自分の家のドアを開けると、カエルがいた。
思わずドアを閉める。ついでに表札を確かめる。自分の家はアパートの一室なので、間違えたかと思ったが違うらしい。だいたい、違う部屋だったら鍵が合うわけない。ちゃんと自分の家だ。見間違えかと思い、もう一度ドアを開ける。
あ、違った。見間違えじゃない。どうしよう。不法侵入?つーか寝てるっぽいんだけど。カエル(の着ぐるみを被った人)が自分の部屋に不法侵入して寝てる。どんな状況だ。取り敢えず起こそう。そんで出て行ってもらおう。
「あのー、すいません。起きて下さーい。」
ゆさゆさと揺さぶってみるが、一向に起きてくれる気配がない。つーかこの人よく見るとめちゃくちゃ美人さんだ。体型みると男らしいけど、女の私より綺麗って軽く落ち込む。つーかなんか見たことあるぞ、この顔。髪が緑で、目の下に三角の刺青?があって、カエル。って…
「っ、フラン!?」
私の部屋で寝ていたのは、某マフィア漫画の暗殺者さんでした。
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