黒子

□れおねえっ2
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「いや、おかしいでしょ―――――――――――――??????!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「はい?!」



興ざめというかなんというか。
恐怖やらの話ではない。


「ここ!
私の!家です!そしてあなたも裸!!!!」


「はい?!あなた何するつもり?!!」


「は?!ばっ、逆でしょ?!なんで私が痴女みたいな扱い受けてるの?!なんで裸の男が私のベッドで寝てるの?あなた誰なの?」

喚いてみるが出遅れた感でいささか勢いや凄みが足りない。
完全に立場が逆である。


「本当だわ!よく見たら私のベッドじゃない!え、間違えた?」

「は?」

「もしかしてあなた…」

「まさかだけどあなた…」



「「みょうじ(実渕)さん?!」」




私は普通にアパートで一人暮らししている高校生だ。

そして隣にも普通にアパートで一人暮らししている高校生がいた。
つまりそれがこの実渕であった。

お隣と言っても彼は毎朝早く家を出、遅くに帰ってくるので実際会ったことはなかった。
ベランダに干してある洗濯物を見てイケメンを想像していたのは内緒だ…。(実際の彼は結果イケメンだったのだが)




「まさかだわ…私が部屋間違えるなんて…信じられないっ」

「お隣さんがオネェだったなんて…信じられないっ」

「そこなの?」

「…じゃあなんで裸なんですか?」

「いつも裸で寝てるからよ文句ある?!」

「逆ギレ?!部屋間違えるとかありえなくないですか?わざと女の子の部屋に入ってえっちなことしようとしてたんですよね!」

「酷いわね!今日は練習がスパルタすぎてヘトヘトだったのよ物事の判断が鈍る程!あんただってお風呂に入ってる間に戸締まりしないなんて!だから私が入ってこれちゃったんでしょ?!」

「はぁ?私は戸締まり忘れたけとありませーん!勝手に入って来たんでしょ!痴漢!暴君!オカマ!」

「キャーームカつく!」

「何よムキーーーッ」



これがこの麗しきオカマ、実渕玲央との出会いである。


そしてここまでの流れ、
二人とも裸なのである。



冷静になればお互いどれほど馬鹿げたことをしているのかすぐ気づくことなのだが、一番冷静でない者か実はみょうじ家のトイレにいたのであった。





『れおねえっ2』


(隣のれおねえは馬が合わない!)




14/02/19
続く

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