dream
□好き好き大好き
1ページ/1ページ
「時雨!!」
私は時雨に飛び付く。
理由は時雨がいたからさ☆
それ以外に理由など必要ない。むしろそれが全て。
「時雨!!愛してる〜☆」
「………」
無言でよけられた!!
ちっくせう!!
なんだこのツンデレ野郎!!
ああもう可愛いな!!腰のラインとか身長とかきっちり着こんだスーツとか!!
いやん可愛い!!天使!
私はめげずにまた抱きつく。
またよけられた!!
なにをー!!!
リコードに入って2年。
新人の時雨が可愛い毎日マジ楽園←
あああああ可愛い可愛い可愛い!!
私の毎日は充実している。つまり私はリア充☆
それは逆説的に時雨と付き合ってるということではないだろうか!!
もうそう言うことでいいよね♪
「良くない」
しぐれくんがしゃべりました。かわいかったです。
これはもう襲うっきゃない☆
その時。
「ちょっと耶奈!!時雨に馴れ馴れしくしないでよNE!!」
時雨のえりぐちからなんか両生類がでてきた。
なんだこいつ!?
「日和!私の時雨にさわらないでよ!!」
こいつは日和。
私達と同じくリコードの人間。
何かとロストして時雨のえりぐちに入りたがる辺り、策略としか思えない憎たらしいツインテール野郎だ。
「時雨は日和のだMON!!」
「はっはっはっ。中々に面白い冗談だ。ただ笑うところを教えて欲しい!」
「んべー」
なっななななな…
「こんの腹黒ツインテール!!今すぐ楽園という名の時雨のえりぐちからでなさいよ!!じゃなきゃ私も入れろ!!」
「耶奈なんかに負けないもんNE!!日和のが有利だMON!!」
ほほう…この私に時雨がらみの件で勝とうと?
甘いわっっっ!!
「貴様…私はロストしたらもっと有利だぞ?」
「ど・こ・が・有利だYO!!ただ男になるだけだSI?」
そのとおりさ日和…
私はビシッと指を日和に向ける。
「長身イケメンの男になることにより、時雨を襲える!!」
「!?」←その可能性は考えていなかった。
「時雨のピーな姿やピーでピーなところも見られるなんて…ぐふ。」
「ひっひきょうもの!!時雨の意思無しにそんなコト…」
意思?
「そんなもんは…しらん!!」
「なっ!?」
「自分…究極のエゴイストですから…」
「〜〜〜〜っ!!!」
日和はほっぺたを膨らませた。
「ひっ日和だっTE!!日和だってえりぐちにいるからセクハラできるMON!!」
「私はおあいにく、セクハラなんて生易しいもんじゃないよ?」
アンナコトとかコンナコトとか。
「〜〜〜っ!!日和のほうが時雨にふさわSI!!」
「私のほうがふさわしい!!」
「日和!」
「私!」
「日和!」
「私!」
「うるさい…なにしてる。」
あまりにも騒音だったのか、雪比奈が寝室から起きてきた。
「「雪!!」」
「日和がふさわしいよNE!?」
「私がふさわしいよね!?」
「何が。」
私たちは雪比奈に事情を説明した。
まくし立てる非常に分かりにくい説明だったけど、何とか理解したらしかった。
「日和だよNE!?」
「私だよね!?」
詰め寄る私とえりぐちでバタバタする日和。
(時雨はずっと黙っていた。話を聴く気さえ失せたんだろう。えりぐちに日和がいなきゃとっくにご退室している。なにそれ悲しい。)
「つまりどっちが時雨のそばにいるのにふさわしいかと。そういうことか。」
雪比奈は落ち着いて言った。
「それはもちろん…」
「「ごくっ…」」
雪比奈は組んでいた腕で時雨を引き寄せる。
そして、その口にキスを―――――――
「俺。俺がふさわしい。」
「ゆっゆっ雪比奈!あんたっ!!」
「話をこんがらせるなあっ!!」
「………うっうるさい。いい加減にしろ!!」
時雨の怒声が響き、その日みんなで泊まっていたホテルは半壊した。
-----------------------
すいません…
すいませんでした…
とりあえず時雨はみんなから愛されてるんだということが書きたかった。