るろうに剣心*short*
□一月一日
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今日は一月一日。
年の初めであり、私の大切な人の誕生日。
そんな大事な日に私は今、無理矢理自慰を強要されています。
「あの…斎藤さん?」
「どうした。早くしろ」
「いや、あの、」
「なんでもするんだろ?」
「それは…」
確かにそうは言った。でもソレは年明けから仕事で気が立っていた斎藤のために仕事をなんでもするという意味でこういう事じゃない。
「二言はないな、壬桜」
「う…。でも、仕事は…?」
「別に今日やらなくても良いだろう」
これも今日やらなくて良いものじゃないかとかそもそもやる必要もないんじゃないかとか思うことはたんまりある。
斎藤は楽しそうに煙草をふかしている。
私はというと、斎藤の仕事部屋に置かれた革張りのソファーで硬直状態だ。
「した事ないわけじゃないだろう。」
「いや、それは…っでもさ、雰囲気とかあるじゃんっ」
「まあ、そうだな」
斎藤は微かに笑うとこっちに歩いてきていきなり唇を塞いできた。
「んん…っ!」
そればかりでなく、斎藤の舌が歯列をなぞって無理矢理隙間から入って私のソレを絡めとる。
湿った舌同士が絡まりあいぴちゃぴちゃという水音が聞える。
「は…ふっ…ん」
心地よい口付けに脳味噌が溶けそうだ。
斎藤は唇を離すとあの低く甘い声で囁く。
「その雰囲気作り俺が手伝ってやる」
それだけの事で身体が熱くなる。
私の体は斎藤の手によって操られているようだ。
斎藤が、私の胸を服の上から揉み上げるように触る。
斎藤の手はいつだって私をその気にさせてしまう。
そして、私がいつどうして欲しいかも全部知ってる。
斎藤の唇がまた私の唇に重ねられる。
荒々しいそれと共に警官服をはだけ、手袋越しの斎藤の手が肌を滑る。
「あっ、ん…はふ、…」
いたぶるように頂を摘まれ片膝で私の敏感な場所をぐっと押さえ付けてくる。
そんなことされれば、どんな女だって感じる。
でも、徐々に高められていれば、そんな刺激だけでは、足りなくなってしまう。
「さいと…あ、…んっ」
「物足りないか」
「うん…っ」
「なら、自分で弄れ」
この囁きには逆らう事なんて出来ない。