短編小説
□がーるずとーく
2ページ/5ページ
「ナツ」
「ん?なんだ、ルーシィ?」
ナツは喧嘩を邪魔されたからか、不機嫌な様子で振り向いた
「今日、レビィちゃんとジュビアのとこに泊まりに行くから、絶対に不法侵入しないでね!」
「はぁ!?つまんねぇじゃねぇかよ!」
「知らないわよ!ってか私の部屋だから!約束してよ!」
ナツはルーシィの言葉に返事をせず、口を尖らせ拗ねている
しかし、なにか閃いたようにナツは顔を輝かせた
「俺もジュビアのとこに泊まればいいじゃねぇか!」
「却下!!」
ごねるナツをルーシィキックで沈め、ルーシィはようやくギルドを出た
予想以上にナツに時間を取られてしまったため、ルーシィは急いで家に帰り、準備をする
フェアリーヒルズについたときには既に空は赤く染まっていた
「ルーシィ、遅すぎです」
「ごめんね、ジュビア!」
「レビィさん、もう来てますよ」
ジュビアの部屋に入れてもらうと、前来たときと同じ、女の子らしい部屋が広がる
所々にある、黒髪の人形には見てみぬふりをする
「あ、ルーちゃん!遅いよ〜」
「ごめんね」
「もうっ。あ、これ言ってた本だよ」
レビィから本を受け取り、お礼をいう
その後、ジュビアが入れてくれた紅茶とケーキを摘まみながら話をしていく
「あ、あの!」
一息ついた頃、ジュビアが真っ赤な顔をしてモジモジしながらルーシィ達に話しかける