勇気を、下さい

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ナツは今日もあの子と楽しそうに笑っている。

笑って、拗ねて、照れて、また笑って。

あそこにいるナツを、私は知らない。

いつからだろう。

ナツがあの子と一緒にいて、苦しい、って思うようになったのは。

いつからだろう。

ナツがあの子と一緒にいて、胸が締め付けられるようになったのは。

最初の頃は、あの子と一緒にいるナツが微笑ましいと、思っていたのに。

悲しい、寂しい、辛い、苦しい、羨ましい、妬ましい。

私のなかで、どす黒い感情が渦巻いていく。

こんなに苦しいなら、こんなに辛いなら、いっそこんな想い、消えてしまえばいいのに。

何度、そう思ったことだろうか。

だけど神様は、こんな醜い私の願いを聞いてくれる訳でもなくて。

今日も私は、私自身を、殺すの…。
 

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