オリジナルストーリー

□妖伝説
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 第1話


「瞳ー!英語の宿題見せてー!!」

友人の声に、夕立瞳は呆れながら鞄からノートを出す。

「佳菜…いつも私の写してるでしょ?」

瞳からノートを受け取った桜井佳菜は舌をペロッとだしながら言う。

「だって〜瞳ならゼッタイやってるもん。そうでなきゃ、オール5なんてムリだもんね〜」

この言葉からわかるように、瞳は頭がいい。さらには運動神経抜群、性格もよくて、美人。
まさに『できる人』だ。

「桜井は相変わらずだな。」

「あ、小田クン…」

「一樹か。」

二人の話に乱入してきたのは瞳の幼なじみ、小田一樹だ。

「って、ことで。瞳、オレにも見せてくれ。」

「アンタも毎回でしょ?」

「頼むって〜!」

そんな一樹を見た瞳はため息をつき、口を開く。

「佳菜のあとでね。」

「よしっ!流石は瞳!」

承諾をもらった一樹はガッツポーズをしている。

「小田クンと瞳って、ホントに仲良しだよね。うらやましい。」

「幼なじみだからね。」
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