寄り道 二本目
□Re:Re:月光花
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幼い頃から、ずっと護りたかった。
あどけなく綻ぶその笑顔を知っていたのは、当時自分だけ。
だから、それを守るのが、自分だけの使命だとずっと思っていた。
なのに、
彼女を愛する内に気付いてしまった。
“自分は本当に彼女を愛していいのか”と。
今なら言える。
そんなバカな事を考えるなら、彼女の側にいてやれと。
悔いの無いように、
他人にどう言われても構わずに、
ただ、彼女に愛を伝えていればいいと。
何も伝わらない
伝えていない事で
後悔するな、と―…
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