獣道

□猫魂っ! cat.1 〜出会い〜
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「あー…また間に合わなかったー…」

ガックリ項垂れるカガリの肩をポンポン叩いて、

「大丈夫よカガリ。前回より3分25秒速かったわ。」

とフォロー(?)を入れる生徒。
カガリの友人、フレイである。

「マジか!?」
「マジよ。」

やったー!と喜ぶカガリを見て、クラスメート達はこう思う。
(確かヒビキの家って…学校から8q離れてる所にあるって…言ってたような…?)
二人の会話を聞いていると、「家出たの8時過ぎてたんだよなー!」「あら凄いじゃない」とか恐ろしい情報が流れてくる。
カガリが教室にたどり着いたのが8時42分。つまり…

固まるクラスメート達に、フレイが声を上げた。

「やーねー!そんな固まることないでしょー?カガリの化け物並みの運動神経なんて、今更ビックリする事ないじゃない?」

コロコロ笑うフレイにつられて、クラスメート達も笑い出した。

「だ、だよなー!そういや凄かったよな、入学直後の体育!!」
「そうそう!100m走のあのタイム!」
「あれこそビックリしたわよね〜」
「ああ…。本当にな…」
「マジでカガリはスゲーよな!運動神経はザラもかなわねーな!」
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