獣道

□猫魂っ! cat.6 〜体育祭〜
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日差しがカンカンと照りつける校庭を、猛ダッシュする一人の女子がいた。

「ミリアリアパースッ!!」
「ちょっ、待ってカガリ!」

慌てて蹴りだされたサッカーボールは、勢いの余り空中へと舞い上がってしまう。

「ああっ!!ごめんカガ…」

だがしかし、カガリがその程度で諦めるはずがない。
ボールを追って自身も高く跳躍。

キラッと太陽を背に、

「いっけえええぇぇっ!!」

ビッシィッ!!


アニメみたいな効果音と共に空中から勢い良く放たれた丸い物体は、綺麗にゴールへと吸い込まれていった。

ビィーッ!

ワッと盛り上がる会場。

キーパーの女子生徒は何が起きたのか分からないらしく、ポカンとしている。

『凄い!凄いぞカガリ選手!空中に跳ねたボールを、見事オーバーヘッドキックでゴオオォォールッ!!相手チームからも賞賛の拍手が沸き起こっています!!』

興奮気味の解説生徒のアナウンスを聞き流しながら、カガリはチームの皆とハイタッチを交わした。



と、ここで試合終了のホイッスルはけたたましく鳴る。


結果、5-1。


カガリのチームの勝利である。





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