参謀のお供な子
□フェアにぃのとこに行かないと!
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ここは、うみねこの世界・・・。
フェアにぃと離れて、二百年はたったでしょうか。
私はお供する者なのに・・・・。
はぁ。
ムゥは今、この世界をでるための準備をしています。
ベアトが私の正面に立ち、呪文を唱えます。
「ムゥよ、妾はいつまでも待っておるぞ?この無限に続くであろう世界でな。」
ベアトはそう言って、私の頭を優しく撫でる。
「ありがとう。ベアト。でも、私はお供をしなくてはならない・・・。大切な人がいるの。」
「ムゥよ、私のもとを離れることは許さぬ。」
「大丈夫だ。そなたは魔女であろう?家具や悪魔を呼び出せる。」
「そうだね!」
ふにゃりと笑顔を作り言う。
「そなたは、笑顔が似合う。そして、元気でいることだ。・・・時間だな。」
ベアトは目を伏せる。
「行って来い。」
ただ一言。
ベアトがつぶやくと私のカラダは光る。
「ありがとう。ベアト。フェアにぃのところに行かないと!じゃあね!」
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あれから、ベアトは光の消えたところを見て一言。
「天界の長よ、わざわざこちらに飛ばしおって・・・。」
彼女は、何かを知っていたのだろうか?
この秘密は、彼女が死んでも語り継がれない話であろう。
2012/5/12
おわり
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