誤解から始まる海賊稼業

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船で去っていったギンを見送ったのち、サエは引き止めるルフィとサンジに曖昧に返してバラティエを出た。


「まあ、まだ近くにいるんだけど……」


普通なら肉眼では視認出来ない距離で船を止めたサエは“見聞色の覇気”を用いて周囲の様子を探る。

いくらクリークが自意識過剰な馬鹿だとしても、私の旗をみたら逃げ出さない保証はない。
原作を変えるつもりが無い以上、不要な接触は避けねばならない。

ということで離れた場所から成り行きを見守ることにしたのだ。
――が。


そんな私の微々たる努力は綺麗さっぱり水泡へと帰すことになるらしい。


「……何でこっちに来るのかなあ」


相手の心を読むことは出来ないが、その分、広範囲の索敵・行動予測に長けた私の覇気の認知範囲に侵入した気配にため息を吐く。


強く、圧倒的で威圧的。
しかし不粋なものではなく、むしろ“粋”なその気配。


「暇なのかしらね、ミホーク」


まあ、暇何だろうけど。
確かクリークを追ってきた理由が“ヒマつぶし”だった筈だ。

暇つぶしで“つぶされる”奴らはたまったものじゃ無いだろうが、相手は七武海で一番の自由人だ。
運が無かったとしか言いようがない。


「これは覚悟しなくちゃ、かな」


まさか主人公とのファーストコンタクト直後にストーリーをぶっ壊すことになるとは思わなかったが、まあ、とりあえず。

暇をもて余した大剣豪殿の“暇つぶし”のターゲットにならない為にも、私の方から声をかけに行くとしよう。



下手に逃げると追ってくるから


===

お久しぶりです。
最近BASARAに浮気しまくっております管理人です。

アニメはパンクハザード編ですが、私としては“ぷっちょ”のCMにニヤニヤします。


あと、連載について。
次回はたぶんミホークと合流してます。
戦闘は……。どうしようか考え中です。

では。
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