テニプリ長編

□羊が4匹
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〜さくらside〜

BARBRBRBR…

うるさい機械音で目が覚めた。

私の眠りを妨げる騒音。

私はベッドから跳ね起きると窓を開けた。

…その瞬間閉めたくなった。

跡「おいさくら、俺様が直々に起こしに来てやったぜ。有り難く思え。」

辻「頼んでませんけど。」

そこにはヘリコプターに乗ってドヤ顔をしている部長。

その隣には眠っているジローくん、宍戸先輩と長太郎。

妙に色気のある声がしたから侑士先輩もだろう。

辻「現実逃避します。失礼。」

そう言って私は思いっきり窓を閉めた。

今のは幻覚。
幻覚なんだよ、さくら。

―と思いたかったのに騒音が私を現実に戻す。

それにしても近所迷惑と言う言葉をこの人達は知っているのだろうか。

しょうがないから渋々着替えて荷物を持って窓を開けた。

岳「ほら捕まれ。」

向日先輩に捕まらなきゃ乗れないけど捕まりたくない。

だって男は針のない時計だもん。

私が戸惑っているといきなり向日先輩に腕を捕まれた。

辻「っキャアアアア!!」

岳「うるっせ!近所迷惑考えろよ!」

辻「貴方逹に言われたくありません。」

どっちが近所迷惑だ。

大体私が叫んだのは向日先輩のせいなのに。

侑「自分大丈夫か?ヘリ乗ったことないん?」

そういう問題じゃない。

て言うか…

辻「大丈夫なわけあるかあああ!!」
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