テニプリBL
□あなたに忠誠を
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「宍戸さん!」
「…なんだよ。」
「宍戸さん!何か欲しいモノってありますか?」
「…は?」
このまるで耳としっぽでもついているかのような後輩、鳳長太郎は実は俺のダブルスパートナーであり恋人でもある。
「何でまたいきなり…?」
「え、いやあちょっと気になって…。」
怪しい。別に俺の誕生日でもないのに。
「……かな。」
「へ?」
「だから!その…このメンバーで…優勝したいなって…っ激ダサだぜ///」
俺は真っ赤になって俯く。
モノではないけど俺が一番願っていること。
「宍戸さんは激ダサなんかじゃありません!…でもしたいですよね、優勝。」
「…何言ってんだ長太郎。したいんじゃなくてするんだろ?」
俺がそう言った瞬間長太郎が満面の笑みを浮かべた。