テニプリBL
□想いよ届け
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俺の初恋の相手は叶うことのない人だった。
同じ学校の同じクラスで親友、同性という枠にくくられた禁断の恋。
それでも想いを伝えたくて今日も俺は告白をする。
「謙也、好きやで。」
「またかいな。そのネタ使いすぎやろ。」
「ネタやないわ。俺は本気や。」
「ハハッ、まっ俺も好きやで。」
謙也のこの言葉に深い意味がないことくらいわかってる。
「一生親友でいような。」
ほら、な。
俺が一番最初に告白したのは一年生の三学期だった。
「忍足、俺お前のことが好きやねん。」
「っ!?いきなり何やねん。恥ずかしいやないか。」
「いきなりやない。前から好きやった。」
「…俺も好きやで!せやかて親友やん。」
あの時は3日くらい落ち込んでたっけ。
それでも男同士なんて普通に考えて冗談にしかならん。
そんなことわかっとる。
それでも俺はお前が好きなんや、謙也。