テニプリBL
□君と僕はきっと
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「謙也さん、俺等別れませんか?」
「は?…今何言うた?」
「せやから、俺等別れません?」
光と付き合い始めて半年。
光のことが大好きで大好きで仕方なかった。
そんな光から別れを告げられたのはやけに暑い昼下がりのこと。
「な、何でや!?」
「せやかて俺、謙也さんのこと前から好きやなかったし。」
「えっ…?」
オレ、ケンヤサンノコトマエカラスキヤナカッタシ
光の言葉が脳裡で何度も反芻した。
「ちゅうことで別れましょ。」
「っ嫌や!何で?俺が好きって、あれ嘘やったんか?」
何度も愛を確かめながら繋がったあの日。
死ぬほど幸せやったんに、あれは嘘やったん
か?
そんなん…信じとうない。
「そうッスけど?
じゃ、そう言うことで。」
光はそう言い捨てると静かに部室を出ていった。
俺は追いかけられへんかった。
走れば絶対捕まえられたのに、足が棒のように固まって動かなかった。
アノヒノコトハゼンブウソヤッタンカ?