テニプリBL
□ずっと親友や
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注;謙也が金持ち設定です。
俺の家は忍足総合病院。
親父はそこの社長で俺は言わばボンボンだったりする。
でも金持ちで嬉しいこともあんまないし、人生を決められてまうから嫌やった。
もちろん今もや。
侑士も東京の方を継ぐらしい。
結婚は自由だけど男だなんて知ったらぶっ倒れるんやろな。
「白石ー部活行こー。」
「おん、ってお前テニスバック忘れとる。何しに行くんか忘れたんか?」
「忘れてたわ、おおきに。」
俺の想い人は親友。
そして男。
好きやけど言えへんのってメッチャ苦しい。
白石も俺に好意を抱いていることは知っとる。
一回寝とるときにキスされたからな。
メッチャ嬉しかったけど、俺も好きや言えたらどんなに楽か思ったけど、
でも言えない。
もし白石とのことがばれたらきっと全力で引き離される。
それに、白石に危険な目にあってほしくないんや。
「白石…。」
「ん?」
「…何でもないわ。」
言いかけては押し込んで、気持ちを隠した。
それでも限界は来るもので精神的に俺は倒れてしもうた。