長編U 〜涙の先に見えるもの〜
□涙が3粒
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跡「お前らよく聞け。今日からマネージャーが増える。2年の柊だ。」
柊「柊楓です!一生懸命頑張るのでよろしくお願いします!」
何だ、良さそうな子じゃん。
柊「あ、あの…実先輩…ですよね。よろしくお願いします!」
実『おう!よろしくな!』
この子なら″実″ でも大丈夫かもしれない。
跡「じや、後は頼んだぜ実。サボるんじゃねーぞ?」
『当たり前田のクラッカー☆』
跡「それいつまで引きずるんだ?」
『いつまでもさ兄弟!』
跡「それ青春ってより只の熱血教師じゃねーか。」
『まっ、気にすんな☆』
跡「うっぜえわお前!」
文句を言いながらもコートに向かう跡部はメニューを見ると血相を変えて走ってきた。
跡「おい実!何で俺様だけグラウンド十週追加なんだ!」
『ん?ああ。昨日までのメニューが出来たなら更なる高みに上りたいだろ?それに跡部なら楽勝だろうからさ。』
跡「フン。中々良いことを言うじゃねーか。」
褒められて調子に乗った跡部はグラウンドを走り出した。
―もちろんその後瀕死の状態で帰ってきたが。