long-美食會

□受難の予感
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 どぉーん…
 そんなふざけた効果音が似合う位、目の前のお城は大きかった。なんだか天国まで続いているような気がする。まあ少し前から曇ってきたから、どちらかと云うと地獄っぽいけどね…
 迎えの生物(?)から降りた私とお養父さんは、あまりの静けさに困惑気味。てっきり誰かが来てくれるとばっかり思っていたのに…

「…ノックしてみる」
「ああ、頼む」

 お養父さんじゃあ届かないから私がノックを…って高い!ノックする時に使う輪の位置が変に高い!ついでにドアノブも高い!私の顔の高さじゃないのコレ?!
 …もういいや、普通に素手でノックしよう…

──コンコン。



──コンコン。

 小さな音が聞こえた。今日から新しい使用人とエンジニアが来ると知らされていたから、きっと彼らのものだろう。使用人となるエンジニアの娘は奇妙な体質だと風の噂で聞いた。どれ程役に立つかは分からないが…

 …それにしても、まだ誰も出迎えに行かないのか。人手が足りないわけでもないだろうに…

 …もういい。私が行こう。


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