long-BestWishes!

□Come Along With Me!
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「コッジョー!コジョッ、コッジョンドー!」
「ロ〜ズ、ロズ、ロズレ〜イ」
「コジョーッ!」

 新しくクレオの仲間になったコジョンドとクレオの古株であるロズレイドは…揉めていた。
 激昂するコジョンドをロズレイドはヒラヒラ手を振り軽くあしらう。

「そんなにコンテスト、嫌だったのかな…」

 この言い争いの原因であるクレオは木の根元に座ってため息をついた。一時足止めである。
 ことは数分前、コジョンドを初めてボールから出したところから始まる。



「…コジョ?」

 何が起こったのか理解が出来ていないコジョンドは、きょとんとした顔でクレオとサトシたちを交互に見詰めていた。クレオはコジョンドと視線を合わせる。

「私はクレオ。いきなりでびっくりしたよね?でもあなたの身のこなしに一目惚れしちゃって…
 ねえ、私と一緒に旅をしてほしいんだ」
「コジョ…」

 コジョンドは数秒うーんと考えるも、ビシッと背筋を伸ばして高く一声。

「コジョンド!」

 その口角が上がっていることにクレオの表情が輝く。

「ありがとうコジョンド!よろしくね!」
「コ、コジョ…!」

 思わずぎゅうと抱きしめたら嫌がられてしまったが、それでもクレオは嬉しそうだ。

「なあ、コジョンド…」
「コジョ?」

 サトシの声にコジョンドは顔を上げる。

「俺はサトシ!クレオの友達なんだ。こいつは相棒のピカチュウ」
「ピカ、ピカチュウ!」
「あたしはアイリス。この子はキバゴよ」
「キバ!」
「僕はデント。これからよろしくね」
「コジョンド!」

 性格自体は素直なようで、コジョンドはトテトテとみんなの方へ寄っていった。

「ロズロズ、レ〜」

 クレオのロズレイドとも握手を交わし、全てが上手くいったように思えた。クレオがバトルスタイルを明かすまでは。

「コジョ?!コジョ、コジョ!」

 どうやら見映えを気にするバトルが嫌らしい。腕をブンブン振り体毛をフサフサとさせつつ必死に抵抗を示した。

「確かに初めは戸惑うだろうけど、慣れると楽しいよ?」
「コジョ!コジョジョ!」

 駄々っ子のように嫌がるコジョンドに、サトシも言う。

「えー、なんでだよー。クレオのバトルってすっげえ綺麗で、すっげえかっこいいんだぜ?」

 アイリスも。

「コジョンドのスピードスター、とっても強力だったじゃない!クレオと一緒なら、もっと強くなれるわよ!」
「コジョ…」

 強くなれる、という言葉に一瞬だが反応を示したコジョンド。だがまた首を振ってしまった。

「クレオも言ってたじゃないか、君の身のこなしに惚れたって。クレオと一瞬なら、君はもっと強く、もっと美しく…」
「コジョンドーッ!」
「ふえっ?!」

 デントの言葉の途中でコジョンドは激昂する。驚いて尻餅をついたデントをクレオが助け起こした。

「デント、平気?」
「ああ…大丈夫」

 不機嫌な鳴き声を聞いたのは、その時だった。

「……ロズ」
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